下町写真家、今日もはよから起きてみたけど

日本の写真家です、報道に行くつもりが物撮りに。

JPS公式Youtubeチャンネルがスタート!初めはフォトフォーラム「人と向き合う。」

毎年有楽町の朝日ホールで行っていたフォトフォーラムが

今年はオンライン開催となりました。

Youtubeで観ることができます。

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1時間半弱の内容ですが出演者4名の話は興味深くて写真愛好家以外の方も楽しめます。

記念すべき(公式)公益社団法人日本写真家協会チャンネル第一弾をぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=z0l0xRuABS4&feature=youtu.be

これからも協会の活動をご紹介してゆく予定です。

チャンネル登録もお願いいたします。

https://www.youtube.com/channel/UCEHCAkrRV9h-5OTVaG3kMew

下の画像はスタジオでの収録風景です。

終わってホッとしたところ。

私もスタッフとして参加しています。

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協会では企画委員として活動しています。

Godox AD600ProやX2Tトリガーの電池消耗具合は?商品撮影の現場レポート

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さてGodoxストロボ3台使いはいかがかというご報告を。

被写体は音響製品なのでLED点灯や液晶表示など自発光する部分もきれいに写し込まないといけません。場合によっては別撮りして合成することも多いのですがなるべく1発撮りを目指しています。後処理の時間を短くしたいですから。←それでも撮影時間以上かかります。

 

 さて半日で5~8製品各2カットを写しますが金属や木、ガラス、アクリルなどの素材がほとんどです。素材の質感や高級感の描写が重要であり細密に写っていないといけません。重量ある製品の設置、繊細な素材の表面のクリーニングも時間がかかります。なのでかなりスケジュールはタイトです。もちろん一人で作業です。

 

 今回は作業用の手袋やクロスを忘れるという失態がありましたがちょうど運転用の木綿手袋と洗濯したての窓ガラス拭き用マイクロファイバークロス、消毒用のエタノールもあったので助かりました。

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 現場のご覧のような設営です。基本3灯でトップは被写体の大きさと素材などに応じて天トレ(アートレ)、ソフトボックス、傘を使い分けます。天井の中央部が低いので背の高い製品は天井バウンスの時もあります(やや色がかぶる)。フロントライトはアートレでデュフェーズ、もう一灯斜め後ろからグリッドをつけて生の光を入れます。これは質感描写や陰影のアクセントとなり製品にメリハリが出ます。この光は他と色温度を合わせるために舞台照明用の一番薄いアンバーフィルターを透過させています。時間があれば床の色反射を防ぐために手前側に黒を敷くときがあります。

 

製品の向きが右手前と左手前が混在し、背面の真正面も写すので効率アップのために、同じライティングで続けて写したいのですが今回はめちゃくちゃで、右手前~真後ろ~左手前~真後ろ~以下同様に4回繰り返しとなり、そのたびにフロントライトとアクセントライトの位置を入れ替えたので相当時間のロスがありました。

これに関してはまとめて同じ照明状態で写したいと毎回のようにお願いしているのですが意図が伝わっていませんでした。これでおそらく1時間のロスがあると思います。おそらく製品の返却や梱包の都合があったと思います。

 

あ、本題に入ります。

AC電源で動作するMS300のうち一台が最初からLED電球に変えたモデリングランプが点灯せず(一瞬光ったのですが)製品に同梱されていた電球に変えたためモデリングがミックス光となりました。帰宅したらLED電球でもちゃんと点灯しています。なんでだろう?

AD600Proはバッテリー式なので長時間の使用を心配していました。予備にプロペットのACのモノブロックストロボは持ってゆきましたけど。出来れば全て無線でコントロールしたいですね。

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約350発、だいたいグリッド付けて1/4出力で使ったのですが残量表示はこの程度でした。モデリングランプは出力同期の明るさでほとんど点灯状態です。

まったく安心レベルです。

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無線トリガーX2Tも5時間以上つけっぱなしでこのレベルですがエネループ単三型を使っていて電圧が低いので残量表示も下がっています。メーカー推奨のアルカリ単三電池ではありませんがニッケル水素充電池も使えています。ストロボまでカメラからは5m以内なので通信距離は30m以下に設定しています。

 

とにかく便利。これまでケーブルがAC2本、ジェネからヘッドまで2本、シンクロコード1本の計5本が床をのたうち回って照明の移動で面倒だったり足を引っかけたりしていました。今回からはMS300までのACケーブル2本のみです。自作5mケーブルはちょうどよい長さでした。

 

光の質も実用上問題ない感じです(上位機種なら出力変えても色温度も一定になるようですが大きいのでパスしました)。カメラ上につけたトリガーで3灯個々に調光できるし、部屋を真っ暗にして数秒の露出の際はワンタッチでモデリング消せるし、カメラから出るケーブルがシャッタレリーズだけになったしでストレスが非常に減りました。

MS300の出力も1/2から1/4で足りていたので十分です。4×5で写していたころのように2400ws2台体制なんて全く不要。カメラはD850レンズはPC85mmです。

今年2月にJPSの技術研究会で僕がストロボ企画を担当してその際にKPIの福島さんとユーザーであるJPS会員の飯田さんが機材入れ替えの後押しをしてくれたおかげです。

https://www.jps.gr.jp/20200212/

 

※Godox社の正規代理店はケンコープロフェショナルイメージング(KPI)です。

http://www.kenko-pi.co.jp/brands/godox/

Amazonで購入できる製品の中にはKPIで扱っていないもの(MS300もですが)などKPIで修理など対応できません。ご注意を。KPI直販がお勧めです。

Godox MS300モノブロックストロボのモデリングランプをLEDに。

 

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タイトルだけ見るとなんのこっちゃと思われる方も多いと思います。

Godoxは中国の写真用照明器具のメーカー、最近人気です。

日本の正規代理店はケンコープロフェショナルイメージング(KPI)

 

MS300はモノブロックの出力300WsのストロボでAC電源で動作します。

小型のストロボのガイドナンバーという明るさを示す目安とは違う表記ですが

大体各メーカーの一番大きな製品(ニコンならSB-5000)と同じ程度です。  

この製品はKPIでは扱っていないのでAmazonで購入したもので

修理などは国内では受けられません。

http://www.godox.com/EN/Products_Studio_Flash_MS_Series.html

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特徴は小型軽量であり同社のラジオトリガーから発光量などコントロールできる、

何よりも安価!ということで2台購入しました。

 

さてまだ数回しか使っていませんが困ったのがモデリングランプです。

これはストロボ発光とは別で照明状態などを確認するための電球です。

影のでき方などをチェックするわけですがストロボの放電管とは発光方式と形状が異なるためまったく一致するわけではありません。

 

さて、このモデリングランプは電球なので発色がかなり赤く、撮影現場で「この色ですか?」と誤解を招きます。僕としても実際に写るストロボ発光の色とは違うので脳内で補正するにしてもどうも違和感はありました。

下の2枚は最大出力時のもの。

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そこでLED電球の登場となります。

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ストロボ本体側がソケットのサイズがE26という家庭用一般的なサイズですが、LED電球の密閉器具用(耐熱?)、調光可能がE17という細いサイズなのでアダプターも用意しました。

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結果的には成功です。

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でもチラツキが若干感じられます。特に調光して暗くした場合はかなりちかちかしています。完全に点滅という状態ではないので我慢の範囲ではありますが。

色についてはかなりストロボ光に近づいたものの演色性は及ばないのでくすんだ感じに見えます。特に赤系が少ないのかと感じます。

セコニックのスペクトロマスターC-800などで測れば一発で分かるのですが。

https://www.sekonic.co.jp/product/meter/c_800/c_800.html

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上はストロボ発光、最大出力。以降の作例はやや暗めですが色の偏りをわかりやすくするためにあえて明るくしていません。

下記の測定値はミノルタのカラーメータを使っています。

電球モデリングランプで撮影、minは最小出力時、maxは最大出力時。

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2050k、LB-194 CC4G

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2530k、LB-102 CC2G

LEDモデリングランプで撮影

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5180k、LB+101 CC23M

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5210k、LB+102 CC21M

というわけで今日これから現場投入です!

楽しみ。

薄いカメラが良いな。だからミラーレス一眼?

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ミラーレス一眼で一番気に入っているのはボディの薄さだったりして。レフ機は厚くなりすぎたと思う

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ちょうど手元にあるニコンD4とフィルム機F3+モータードライブMD4そしてミラーレスのZ6を比べてみました。

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フィルムカメラは機械としてF2が一番好きです。

でも仕事で使ってきて一番握りやすかったのはF3+MD4!

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デジタル一眼レフカメラのボディは手の小さな女性などにはとても握りづらいと思います。そんなこともミラーレス一眼が好まれる理由なのかもしれません。

 

改めてF3のデザインって素晴らしい。

さすがイタリアン。

 

 

データを送る際にはご注意。Mac→Win、ファイル名には英数文字を。拡張子も忘れずに

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パソコンの世界にはMacWindowsの二つのオペレーティングシステムがあります。

OSと呼ばれている奴ですね。

両者は以前に比べて差が少なくなった感じがしますが

今でもファイルなどのやり取りには注意が必要です。

書体や書式や色が微妙に変わってしまうことはさておき

フォルダやファイルにつけた名前がうまく伝わらない場合も多いのです。

特にMacでZip圧縮したデータをメール添付やアップロードする場合、

受け手のパソコンがWinに送る際には

・ファイル名やフォルダ名には半角英数文字のみを使う

・ファイルの拡張子をつける

 

そうしないとWindowsパソコンでは文字化けを起こします。

拡張子が無いとデータが開きません。

(拡張子の直前のピリオド . も必要です)

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拡張子はファイル名の最後に自分でつければ開くようにはなります。

もう一つはMacではファイル以外に余計なデータ(ファイルタイプ?)が作られます。

Mac上では通常見えないのですがWinでは見えてしまうので

「変なファイルが一緒についているのですが」という具合になります。

これは無視しても大丈夫。

 

ということでマックユーザーの皆さま

Winユーザーにもやさしくしてくださいね。

 

※僕自身は20年以上マックユーザーでしたが10年前より徐々にWinに乗り換えました。

事務的な仕事やカルチャーセンターの生徒さんとのやり取りではやはりWinが使い易いですし、ハードウェアの価格が安く選択肢が豊富なのが移行の理由です。

一応今でもMacプロは動作します。

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ロケハン、都心の暮時

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今日は来週撮影の現場の下見とご挨拶。

要件はすぐ済んだので予定通り新橋までブラブラ。

と言っても雨上がりで空はどんより。

夕暮れの蒼さには会えなかった。

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今日はまあこっちもロケハンということで路面も乾いてしまったし

次回は濡れた路面を期待してやはり三脚を持って出かけよう。

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新橋はちょうど退社時間のためもあって賑わっていた。

人が多い。

怖いほど多い。

そして飲食店も元気に営業している。

呼び込みのお兄さんはマスク無し。

これも怖い。

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照明に浮かび上がる狛犬も怖かった。

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※使用カメラは珍しくスナップに持ち出したD850+24-70mmF2.8VR

ルミックスGH2に外部マイクをつなぐ。結構面倒なことに・・・

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とても短いあいさつ動画を収録することになりました。

仕事ではありません。

本収録はオンライン配信用のスタジオで来月行うのでそこで使っているカメラと同じ

パナソニックLUMIX GH2というミラーレス一眼カメラを使います。

このカメラ2009年発売なのでずいぶん古い機種ですが

マルチアスペクトなどの機能があって使い易いそうです。まあ、今なら安い価格で中古が入手できるのも魅力だそうで。

現行機種はGH5sになります。

 

たまたま僕も持っているので前撮りはこのカメラを使うことにしました。

さて画質はともかく動画で大切なのは音なのです。

カメラ内蔵のマイクを使うと周囲の音ばかりで肝心の話している人の声が明瞭に拾えません。そこでうちにあるマイクの内でどれが良いかなと探したらSHUREのBATA57Aというダイナミックマイクがありました。このマイクはボーカル収録用としても適していて

指向性が鋭いので余計な周囲の環境音を拾わずにすむようです。

 

さてそこでクリアすべき問題がありました。

1.モノラルの音源をカメラのステレオ音声に均等に振り分けるのは?

2.マイクのプラグとカメラの入力ジャックの形状が違うので変換が必要。

3.適切な音量で録音できるのか?

4.コロナ対策は?(僕の愛機なので他の方が使うのは気になります)

 

まず1と3に関してはマイクをポータブルレコーダーTASCAM  DR100mk3に繋ぎ、モノラルを左右のチャンネルに均等に振り分けて音量も調整できカメラへ出力できるのでその方法を取りました。バックアップとしてそのレコーダーにも音声は記録できます。なお、出力はLINE出力となるのでそのままではカメラのマイク端子で受けるのには過大になります。ここではフォステクスのPC-1eという簡便な音量コントロールを途中に入れました。一応レコーダーのライン出力も-30dbに下げて設定しました。

 

2に関しては昨日秋葉原のトモカで変換ケーブルなどを仕入れてきました。

4対策はスポンジ製の洗えるスクリーンをトモカで買いました。

 

ということで組んでみたらGH2の外部マイク入力が認識されません。

冷や汗・・・

よく見たら入力プラグが奥まで刺さっていません。

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カメラ側のジャックはくぼんでいて周囲が盛り上がっているのでプラグがつっかえています。大体なぜこのカメラの入力ジャックは2.5φなのでしょうか?現在では3.5φがほとんどなのです。細すぎます。

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そこで対策としてプラグをやすりやカッターで削るという地味~な作業をしました。

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ということでマイク~レコーダー~音量コントローラー~カメラをつないで見事動作確認!嬉しいなあ。外部マイク1本繋ぐのにこれほど苦労するとは思いませんでした。

やはりボーカル用マイクだけあってとても明瞭にメリハリある音声で記録できました。

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あす、実際使う部屋で試してみます。