下町写真家、今日もはよから起きてみたけど

日本の写真家です、報道に行くつもりが物撮りに。

アマチュア無線アンテナ新設。コメットGP-98

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15年前に建てたダイヤモンドのグランドプレーンアンテナCPVU8が

昨年10月の台風で近接する樹木の枝がぶつかり大きく破損しました。

幸か不幸か屋根の被害も併せて火災保険金が下りました。

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これまではHF帯(短波)~UHF帯(極超短波)を1本でカバーしましたが

この場所にはHFと50MhzをカバーするダイヤモンドのCP-6Sを建てる予定で

先日、反対側のベランダにはコメットGP-98を144、430、1200MHz用に新設しました。

旧アンテナはFMアンテナも併設させていたのでこれも破損したので交換です。

ですが取り外しがネジのさびなどで手間取りそうなのでまずはGP-98の工事からです。

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※給電点は地上6mです。都区内の住宅地では大きなアンテナ建設は無理です。

前回は金具の一部をケチったせいで鉄の部分にさびが出て取り外しが厳しくなっています。今回は贅沢して全てステンレスを使います。一部のマスト取付金具は鉄製ですがどぶ付け亜鉛メッキとUVカット機能がある白のスーパーコート塗料などで保護しました。

グラスファイバーポールも無塗装だと表面が劣化して中のガラス繊維が露出して

強度も低下し、触るとチクチクしますので今回は塗装しました。

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マストは38φ2mのグラスファイバーです。もう1本つぎ足したかったのですが

公道や下の車へのリスクを減らすために低めにしました。

ステーもグラスファイバーです。

トータルの重量が軽いので手すりへの負担も少ないでしょう。

 

給電点は旧アンテナより2mほど低いのが悔しいところですがベランダの高さが低く、アンテナタワーもないので仕方ありません。

同軸ケーブルは8D-SFAライトを6m、避雷器を介して室内は5D-SFAライトが3mになります。N型コネクターを使って高い周波数での減衰を減らしたりインピーダンス整合の不具合を極力減らしています。

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トランシーバーはヤエスFT-991AM(50W)です。現在局免許の変更申請中ですので

本格運用はしていません。

 

新旧2本のアンテナではあきらかに新アンテナの方が感度が上がっています。

Sメーターでは2くらいの差があります。

先にも書きましたが新アンテナは高さでは不利ですが利得が高いのと

トランシーバーまでの同軸ケーブルが10mくらい短いので損失も小さいのは有利です。

なお、旧アンテナからのケーブルは太い10D-SFAです。

 

ここで古い特定小電力トランシーバー、ユピテルCT-209Hを使って

近所2か所の公園へ移動して試してみました。

出力は10mWで同じ機種同士なら市街地で100~300mが通信可能範囲です。

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まず旧アンテナに近い88m離れた公園からです。

え、旧アンテナの方がわずかに良い数字が出ています!

※受信電波の強さはS(シグナルストリングス)メーターで表示されます。

新アンテナは家に遮られるのが痛いところです。

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次は新旧2本ともほぼ同条件になる127m離れた別の公園からです。

お、ここでは新アンテナが良い数字となっています。

あきらかに新アンテナが上回っています。

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ということで満足満足。

 

あとは暑くない日を選んで旧アンテナをおろし、タワーとローテータ(アンテナマストを回転させるモータ)をスーパーコートで塗装してHF/50MHz帯用のダイヤモンドCP-6SとFM放送受信用のアンテナを建てれば今回のミッションは終了となります。

 

余談ですが15年前のアンテナ建設の模様は「FM受信の楽しみ」という内容で

2005年秋に発売されたanalog誌9号(音元出版)に掲載されています。

記事も写真もすべて私一人が提供しました。

 

おまけ「今回のミス」

ネクターのはんだ付け

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15年ぶりに同軸コネクターのはんだ付けをしました。

半田ごてに30Wを使ったのが良くなかった。

60Wを使って高温でさっと済ませれば中心導体の周囲の発泡材を溶かさずに済んだのに・・・

ショートはしていないが外側導体へ中心導体が接近しているので50Wで送信した際に不具合が生じるかもしれません。アナライザーを入手したら特性をチェックしてみて

作り直しが必要かもしれません。