写真講座用に(とはいってもたまに自宅で映画鑑賞も)プロジェクターを使っています。しかも2台持ち。
エプソンEH-TW3500はもう8年弱使いましてついに調子が悪くなってきました。
ランプは850時間しか点灯していませんが画面全体の色連れと中央部のボケが激しく実用に耐えなくなってきました。
↑ レンズの曇りも激しい。
↑ ランプ自体は曇りもなく焼けも見受けられません。寿命の半分以下ですし。
もう一台のキヤノンSX7 MarkII も使っています。こちらは小型軽量単焦点なので車移動できない場所、狭い空間で使用します。明るいのですが色味がイマイチなのが残念。
TW3500は本来ホームシアター用で部屋に固定します。私はそれを大きな布のバックに入れて毎月8教室(今は6教室)に車で運んでいました。重さも7キロ以上あって疲れるのですが色が良くてレンズシフトが上下左右の2方向できてズーム倍率も大きいのでベストな設置ができるのが魅力です。そして何気に良いのがフロント排気。熱風が横に出るのは狭い教室では近くに座る人が困るからです。
↑ 液晶パネル3板方式です。運んだ際の振動や衝撃でプリズム含めた光学系もずれたのかもしれません。これは自分で修理は無理です。
↑ レンズシフトは優秀です。ズームリング部にガタが大きく作動部のスポンジが劣化し剥がれて大きなすき間ができています。
さて、そんな愛機も自分で直せない状態になりました。
修理は高額になりそうだし、もう荷物も軽くしたいと思い新しい機種を探していたのですが、縁あってBenQという台湾のメーカーの製品を借りることができました。
期間は短いのですが使ってみれば購入に相応しいか判断できると思います。
ということで今日届いたばかり。
HT-3550はDLP方式です。
一枚の映像素子に光を当ててRGB3原色のフィルターが付いた円盤が高速回転します。
だからカラーブレーキングと呼ばれる偽色が見えてしまうことがあります。
瞬きをした瞬間に明るい部分で見えます。
昔のDLPはすごくよく見えたので目が疲れました。
この機種はほとんど気になりません。
でも写真で写してみると3原色を切り替えながらフルカラー表示をしているのだとわかります。
簡単に設置してみてBDの映画を見ました。
「鮮明!」
これが第一印象です。
そりゃそうです。今まで相当画質が悪かったのですから。
このHT-3550はメーカーの担当者さんお勧め機種です。
写真を鮮明に色や諧調もなるべく忠実に再現できる性能が必要です。
(教室はスクリーンがなく壁へ投射ですが・・・)
この機種はリアルで4Kが映写できます。
約830万画素(横3840×タテ2160画素)ですね。
これならデジタルカメラの画像のアップも安心です。
↑ 80インチのスクリーンで投射距離3mでTW-3500とSX7mk2はスクリーンに納めることができたのに・・・。2mまで近づけないと入りきれないのが悩みになりそうです。
その場所は食卓の中央だからね。解決策はスクリーンを100インチに交換するしかない!
パソコンも繋いでみましたがもちろんちゃんと写りました。
色ムラも滲みも画面全体の明るさの偏りもみられません。
こりゃ凄い!
↑ 排気、音は我慢できるレベルですが光漏れが少し気になります。熱いでっせ。
近くに物を置いたり塞いでは絶対ダメ!
驚くことに音も出るのです。それもかなり大きく(リモコンで音量調節可能)
HDMIケーブル1本で出来るなんて便利ですね。
ただ映像を見ている人の背後から聞こえてくるのはやや不自然ですが(笑)
↑ リモコンはコンパクトで持ちやすいし機能も豊富。でも文字が小さいかな。
もう少し頑張りたいのはズーム倍率、1.3倍はせめて1.6倍まで欲しい。
レンズシフトも縦が0.1画面分上に移動できますが縦横かなりの範囲で動いたTW3500には及びません。
せめて横方向のキーストン(歪み)補正が電子式で出来ればよいのにねえ。
縦方向は補整できるし、自動でやってくれるので設置は早いと思います。
すべての条件を満たすには大型化するし価格も上がります。
10万円台半ばでこの画質ならHT-3550は大健闘だと思います。
もしこれを導入したら4Kの再生ができるブルーレイプレーヤーが欲しいです。
あ~、これでレンズ購入が遠のく・・・
国内メーカーの4Kプロジェクターはすごく高くなってしまいます。
BenQ、すごいなあ。
あ、信頼性は未チェックです。
でも世界で一番長期間、多くDLP式を作っているので信頼性も高いと信じましょう。