下町写真家、今日もはよから起きてみたけど

日本の写真家です、報道に行くつもりが物撮りに。

ソフトボックスなど照明機材のテストをしました。(主に同業者向け笑)

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ストロボをGodox中心としたので発光部に取り付けるレフなどの規格がこれまでと変わりボーエンスマウントとなりました。

ボーエンスというのはイギリスの照明機材の会社です。

https://bowens.co.uk/

ここの規格が一つの基準となっているようです。

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今回導入したのは発光部に直接取り付ける

・ソフトボックス(Godox 60×90センチ)4,283円

・ワイドアングルリフレクター(Godox RFT-4)2,470円

・スヌート 1,699円

標準リフレクターに取り付ける

・バーンドア 2,700円

・グリッドセット(60°、40°、20°) 3,883円

トレーシングペーパー代わりに

・折りたたみ式ソフトディフェーザー(100×150センチ) 2,699円

総額で17,734円となりました。

 

物撮り、人物撮影に使う予定ですが現場で初めて使うのはアレですから

半日かけて自宅の狭い部屋で設営なども含めてテストしました。

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結果は大体わかっていましたが改めて「やっぱりね」と思ったのは色温度の変化でした。

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アートレはこれまで愛用している樹脂フィルムで、トレーシングペーパーのように紙の細かい目が出ないので被写体への映りこみが滑らかできれいです。新品でも光を透過させると色温度は下がりますが使ってゆくと徐々に黄色くなってゆきます。(トレペもアンブレラ同じです)

折りたたみディフェーザーは布製でして少し色温度が上がる傾向にあるようです。今回の製品はそれほどでもないので直射光と一緒に使えそうです。たぶん増白剤などを使っているのかな?

※正確な光源の測定はこの部屋では無理です。天井や壁、カーテンなどの反射光の影響があります。今回は特に拡散させるとその影響が出ていることがわかりました。

 

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集合写真の撮影も多いのでいつもその場所や人数によって直射光やアンブレラ(傘)など使い分けていますが直射光は光量は稼げるが光が硬く周辺の光量低下があり、傘は光量の低下が大きくメガネなどへの写りこみの確率が増えます。なるべく光軸から離して使いたいものです。で、今回見つけたのがワイドアングルリフレクター、120度までカバーするらしいです。まだちゃんとテストはしていませんが広がりは確かに標準レフ以上の様です。今度、大人数の集合写真では使ってみたいと思います。

 

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それと大きなディフェーザーの畳み方にてこずりまして慣れるまで練習しないといけません。思ったより枠の鋼材の反発力が強いので怖いです。上の画像は拡散させる設置です。発光部とディフェーザーの距離によって光の質が変わります。ここでバーンドアを併用して周辺やカメラレンズ側への光の漏れを押さえるのが良いでしょう。

 反対に光を絞るのも面白い効果が得られます。今年はこのライティングが増えましたし今後ももっと活用する予定です。光量は落ちます、そして発光部に熱がこもります。

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ソフトボックスもこれまではアンブレラホルダーに差し込んで固定していましたがトップライトとした場合、ずり落ちてくるのでボーエンスマウントにしました。

なかなかいい感じですが組み立てが大変なので移動が短い現場では組みあがった状態で運ぼうと思います。折りたたみ式もあるようですがちょっと具合見て導入は考えます。

グリッドが付いていて効果がありますが周辺にべったり面ファスナーが付いていてすべてを本体側に張り付けてしまうとはがすのがかなり大変です。面ファスナーの幅が広すぎ?バリバリと音も派手です。下の画像で見える装着は所々はがしています。

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折りたたみのディフェーザーはこのように簡単に設置できるようです。軽いのでバーなどの載せているだけ。不安定ならクリップ併用。

現場では設営や撤収はなるべく素早くしたいもの。でも安全性や確実性、再現性も大切です。これはなかなか使えそうですが欠点として布の目の映りこみが良くないことです。このブログ冒頭の画像の車のボンネットへの映りこみは感心できません。被写体によってアートレと使い分けになるでしょう。

 

カメラやレンズが変わるより光が変わると劇的に写真は変化します。

低額な投資で効果が大きい照明機材が増えたのは喜ばしい限りです。昔は本当に高かった・・・