これまでの重い腰を改めて写真展鑑賞を積極的にします。
んで、思い立ったが吉日。
感染のリスクをなるべく抑えて、
電車も空いている時間帯に出発しました。
銀座のギャラリーは休館がほとんどなので今日は新宿でローラー作戦。
7か所、9展を巡りました。
簡単な感想を書きます。気になる点も書きますが
すべての展覧会場で私好みの素敵な作品がありました。皆さん凄いです。
1. オリンパスギャラリー東京:日本舞台写真家協会 第17回協会展「from JAPAN」
※思った以上(失礼・・・)に完成度の高い作品群でした。被写体は様々ですが、プロのクオリティをクリアしています。そして表現力が高い。
2. リコーイメージングスクエア東京:大山行男さん「インド 知らない街を歩く」
※富士山などの撮影で大ベテランの大山行男さん、ご本名であるとはびっくり。インドへ長期間滞在した労作で、人々の活気がすぐそこにあるように写されていました。中判カメラの解像感はすごい!写真集には掲載がありますが、会場にはもっとモノクロ作品が欲しいなと感じました。三脚を使い、1/4秒・開放で写した作品が多いそうです。
「かえるさん ~冬に恋する沖縄のかえる達~」
※沖縄のカエル、産卵などの生態写真です。撮影には大変な困難と辛抱強さが必要だったと思います。カエル自体がもう少し判別しやすいように、大きく写っていればより感動できたと感じました。
4. ニコンプラザ東京THE GALLERY:大竹英洋さん
「ノースウッズ – 生命を与える大地 -」
※土門拳賞を受賞した作品です。極寒の地カナダで撮影されたもので地元狩猟民の生活と動物たちが活写されています。とてもクールな目線と暖かな心が感じられました。会場の広さの割にプリントが大きすぎて、ちょっと見づらいのは仕方ないところでしょうか。
5. Photographers' gallery:吉戒拓朗さん「ELEMENTS」
※2か所の狭い白い部屋で展示されています。50点ほどでしょうか。遠景ではない風景が被写体ですが何気ない土や地形などです。僕には難解でしたが、不思議と心落ち着く作品が数点あります。これも良いものですね。
6. アイデムフォトギャラリー シリウス:上野敏男さん、濱田 昇さん、三浦和人さん
写真によるスロートーク「オジーのYamanotesenピクニック」
※これは全く先入観なく鑑賞しました。素晴らしいの一言です。作者は3名、あえて個々の作品にはクレジットがありません。おしゃれな広告写真としても使えるような、また演出したかのような雰囲気もありますが、スナップショットなのです。かなりの労作で、セレクトや順番も苦労したと聞きました。作者の3名の年齢は70代、80代。まったくそれを感じさせないような感性でした。
7. ギャラリー蒼穹舎:山門恭彦さん「浮力について」
※ちょっと勉強不足の私には説明できない作品群でした。身の回りの事象を独自の視点でとらえているとしかわかりません。ダメかというとそうではありません。ぶっきらぼうな展示方法がまた面白さを加えていました。
8. PLACE M:タカノリオナさん「根なし草」
※海などを突き放した感じで写した作品が多く見受けられました。よく見ないとわからないけど、ボーと観ても雰囲気が伝わる不思議さがあります。こういう作品って好きかもしれません。
9. Red Phot Gallery:坂本謙一さん「瞬き」
※夕日が印象的に写された作品が多く、荒川の土手ともいう感じの場所があり、身近で嬉しいなと感じました。人も小さく少し写っていましてなんかラブリーな感じがします。作者の心の優しさと仕上げの雰囲気作りがうまくいっているなと感じました。
5時間以上かけて巡りました。おなかは減りましたが高揚感はMAXです。
パンフレットをいただいたからというわけではありませんが、この二つがやはり私にとっては大きな収穫となりました。
銀座や六本木にも行きたかったなあ。