下町写真家、今日もはよから起きてみたけど

日本の写真家です、報道に行くつもりが物撮りに。

映画「The Father」を観て思う親の介護

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Anthony Hopkinsさん主演の映画です。

アンソニー・ホプキンスさんといえば有名なのは「羊たちの沈黙」(1991年)のHannibal Lecter 役はすごかったですね。知的で冷徹、僕と正反対の個性です。

怖い映画でしたがシリーズすべて観ました。

ホプキンスさんもすでに80歳を超えています。1937年12月31日生まれだとか。

 

で、「The Father」は絶対観たいと思っていました。アカデミー賞ノミネートでも話題になっていましたし。

が、日本では上映館が少ないのです。

コロナ禍もあって行きつけのシネコンでは掛かっていません。

※掛かるは上映するという意味。

 

あきらめかけていたところ、先日千葉中央に行きました。電車の車内でふと思いついたのは「千葉中央に上映館があったかも」でした。

スマホで調べてみるとちょうど駅隣接の京成ローザで上映していました。ラッキー!

午前中からの用事を2件済ませて夕方から観ました。

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観ていた人はたったの3名。館内が寒くてつらかったのと、歩き疲れもあって少し寝てしまいました。

 

内容は認知症がテーマで、父親と介護をする娘と取り巻く人たちの物語です。父親はアンソニー・ホプキンスさん、役の中での名前もアンソニー(どうして?)。登場人物は極めて少なく撮影場所も自宅アパートの家の中がほとんどで施設と外がちょっと出てきます。

 

静かな映画です。役者さんたちの丁寧な演技が光ります。

日常の介護で訪れるImogen Pootsさんがとてもかわいい。僕の息子と同じ年齢、誕生日も1日違い。

重たいテーマを芸術的に描きたかったそうですが、僕はもっと重たい雰囲気を期待していましたので、ちょっと不満でした。

それは実際に親の介護を経験したからです。

その大変さを少しでもわかってほしいという我儘からなのでしょうか。

 

娘にとっては立派な父の人格の崩れが体力の低下とともに日々明らかになる。そして自分では手に負えなくなり施設へと。それだけでも十分辛いのですが、実際は家中が大騒ぎになります。映画を観てこの程度と思ってしまうと、現実を乗り越えるのは大変でしょう。

 

まあ、でもそれは人それぞれ。

ご兄弟で親を看てくれる人がいる場合は本当に感謝してください。

 

ということで私にとっては5段階中3かなという評価でした。

パンフレットがA5版32ページで880円は高いです。