発売後1年半がたちますがじっくり触ったことがなかったカメラです。
約半分の画素数のGFX50SとGFX50Rはそれぞれ1週間ほど使いました。
操作性はそれほど変わりませんがデザインはかなり変わりました。
タテ位置グリップ一体型のボディは四角く大きいのですが見た目ほど重たかったり握りづらいわけではありません。
残念ながら製品の写真を撮り忘れたのでメーカーのHPから見てください。
https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/gfx100/
僕のお仕事メインカメラはニコンD850、ちょっと特殊な撮影ではPENTAX645Dが登場します。普段使いのスナップはLUMIX G9Proという感じです。
歴史的な貴重な資料の撮影や複写作業も年に何度かあるし細かい修正が必須となる集合写真では画素数が多く諧調表現に秀でている中判カメラが望ましいと思っています。
※中判カメラ:以前は幅の広いブローニーフィルムを使うカメラの総称で、デジタルカメラではフルサイズ(約36×24mm)センサーより大きなセンサーを搭載するカメラ。
GFXシリーズのセンサーサイズは43.8×32.9mm、面積はフルサイズの1.7倍でアスペクト比は4:3。
↑ 造花ですが、普通の室内で手持ちでISO800です。
GFXシリーズはミラーレスなので一眼レフ用のレンズなど他社のものもマウントアダプターで装着は可能です。もちろん機能は純正レンズに比べて制限がありますし、マウントアダプターの中には精度が悪い製品もあるようです。
以前ZEISSのOtus1.4/55を取り付けたら周辺まで画質がそれほど損なわれず写りましたし、大判カメラのリアスタンダード(フィルムホルダーを取り付ける枠)にもアダプター経由でボディが装着できるのであおり撮影も可能となります。これは実際やって楽しかったですね。
さて、今日は1時間の間に説明聞いて、モデルさんをストロボ照明2灯で写して室内と窓からの光で簡単な物撮りもしてみました。使ったレンズは63mmF2.8、110mmF2、250mmF4、120mmF4マクロです。あっという間の一時間。というより複数人数での催しかと思っていたのに一人だけなので焦りました(笑)。
※焦点距離の数字を0.8倍するとだいたいフルサイズ相当の数字になります。
↑ ぼかしていますが肌の描写も凄くて肉眼だと数センチの距離で見ているくらいの解像感です。化粧したとしても見えすぎてしまうのでかなり画像処理で質感を整える必要があります。こわいこわい。この画像はけっこう軟らかく調整しました。
いくつか操作系で改善してほしい点があるものの大したことではなく一番気になったのは価格です。ボディだけで1,347,500円。ウォンじゃないですよ!一番使うと考えられる32~64mmズームレンズが296,540円ということです。(価格は税込み、富士フィルムのオンラインショップ)。とうぜん両方必要なので合計1,644,040円!!!
無い袖は振れません。ドイツではこういうそうです。
Vom kahlen Kopf rauft man keine Haare. (禿げ頭からは髪の毛は抜けない)
「金は湧きもの」という言葉もあるけど湧いてきた人っているのだろうか?
ま、ということです。
でも欲しいなあ。実際今欲しいカメラやレンズはそれほどないのです。GFXなら必ず仕事に役立ちますから無駄じゃあないのですけど。
あ、有効画素数は約1億2千万ですが、記録画素数は11648×8736個です。
駅張りポスターの仕事受けられますね(笑)。
写してきたデータはRAWでも意外と軽快に現像できました。僕のZ840が優秀なので助かります。
手ぶれ補正がボディ側にも搭載されています。GFX50シリーズにはありません。OIS搭載のレンズに頼るのみです。これはすごい。そしてシャッターショックも少なくて軽快に撮影ができます。1つだけ改善を望むのはAFスピードと追従性というか外すときも多い感じがします。組み合わせるレンズにもよりますがこのカメラシステムの実際の使用環境を考えたら十分すぎるのかも知れません。スポーツ競技を写すわけではないので。SやCの最新ミラーレスと比較するのは意味がないということです。
↑ このような被写体でもカメラの優秀さがわかります。複写にも持ってこいですね。
ほしいな~
せめて50Rでも。←これで十分かも。軽いし小さいし。R5より安いし。