下町写真家、今日もはよから起きてみたけど

日本の写真家です、報道に行くつもりが物撮りに。

行くんじゃなかった量販店

急遽必要なものがあり、おそらくここなら売っているだろうと急ぎの仕事だけ終わらせて出かけてみた。

場所は梅●の量販店。

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ウチからはバイクですぐと思っていたら赤信号ばかりで4.7キロを17分もかかってしまった。

予想以上にとんでもない事態が待ち構えていて

まずは停める場所が見えない。

お客駐車場と搬入や保管場所がカオスでだらしない商品管理。

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たった6枠のバイク置き場は足立区仕様なスク―タばかりが枠をはみ出して停めている。

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しかたなく商品の積み上げられているすき間に停めた。

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売り場に降りたら店員と客がEV前の狭い通路をふさいでまったく開けようとしない。

回り道して売り場のドアを入ればマスクをしていても感じる変なにおい。

そしてあの陳列。

探し物の場所を尋ねた店員とレジの店員は愛想よく丁寧だった。

 

短時間だったが店内を歩いているだけで軽いめまいと吐き気が。

いや~もう行きたくないな。

たいていの場所は大丈夫だけどここは入っちゃいけない場所だった

富士フイルム中判デジタルカメラGFX100を試写して。一億画素なんです。

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発売後1年半がたちますがじっくり触ったことがなかったカメラです。

約半分の画素数のGFX50SとGFX50Rはそれぞれ1週間ほど使いました。

操作性はそれほど変わりませんがデザインはかなり変わりました。

タテ位置グリップ一体型のボディは四角く大きいのですが見た目ほど重たかったり握りづらいわけではありません。

 

残念ながら製品の写真を撮り忘れたのでメーカーのHPから見てください。

https://fujifilm-x.com/ja-jp/products/cameras/gfx100/

 

僕のお仕事メインカメラはニコンD850、ちょっと特殊な撮影ではPENTAX645Dが登場します。普段使いのスナップはLUMIX G9Proという感じです。

歴史的な貴重な資料の撮影や複写作業も年に何度かあるし細かい修正が必須となる集合写真では画素数が多く諧調表現に秀でている中判カメラが望ましいと思っています。

※中判カメラ:以前は幅の広いブローニーフィルムを使うカメラの総称で、デジタルカメラではフルサイズ(約36×24mm)センサーより大きなセンサーを搭載するカメラ。

GFXシリーズのセンサーサイズは43.8×32.9mm、面積はフルサイズの1.7倍でアスペクト比は4:3。

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↑ 造花ですが、普通の室内で手持ちでISO800です。

GFXシリーズはミラーレスなので一眼レフ用のレンズなど他社のものもマウントアダプターで装着は可能です。もちろん機能は純正レンズに比べて制限がありますし、マウントアダプターの中には精度が悪い製品もあるようです。

以前ZEISSのOtus1.4/55を取り付けたら周辺まで画質がそれほど損なわれず写りましたし、大判カメラのリアスタンダード(フィルムホルダーを取り付ける枠)にもアダプター経由でボディが装着できるのであおり撮影も可能となります。これは実際やって楽しかったですね。

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さて、今日は1時間の間に説明聞いて、モデルさんをストロボ照明2灯で写して室内と窓からの光で簡単な物撮りもしてみました。使ったレンズは63mmF2.8、110mmF2、250mmF4、120mmF4マクロです。あっという間の一時間。というより複数人数での催しかと思っていたのに一人だけなので焦りました(笑)。

焦点距離の数字を0.8倍するとだいたいフルサイズ相当の数字になります。

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↑ ぼかしていますが肌の描写も凄くて肉眼だと数センチの距離で見ているくらいの解像感です。化粧したとしても見えすぎてしまうのでかなり画像処理で質感を整える必要があります。こわいこわい。この画像はけっこう軟らかく調整しました。

 

いくつか操作系で改善してほしい点があるものの大したことではなく一番気になったのは価格です。ボディだけで1,347,500円。ウォンじゃないですよ!一番使うと考えられる32~64mmズームレンズが296,540円ということです。(価格は税込み、富士フィルムのオンラインショップ)。とうぜん両方必要なので合計1,644,040円!!!

無い袖は振れません。ドイツではこういうそうです。

「金は湧きもの」という言葉もあるけど湧いてきた人っているのだろうか?

ま、ということです。

でも欲しいなあ。実際今欲しいカメラやレンズはそれほどないのです。GFXなら必ず仕事に役立ちますから無駄じゃあないのですけど。

 

あ、有効画素数は約1億2千万ですが、記録画素数は11648×8736個です。

駅張りポスターの仕事受けられますね(笑)。

写してきたデータはRAWでも意外と軽快に現像できました。僕のZ840が優秀なので助かります。

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手ぶれ補正がボディ側にも搭載されています。GFX50シリーズにはありません。OIS搭載のレンズに頼るのみです。これはすごい。そしてシャッターショックも少なくて軽快に撮影ができます。1つだけ改善を望むのはAFスピードと追従性というか外すときも多い感じがします。組み合わせるレンズにもよりますがこのカメラシステムの実際の使用環境を考えたら十分すぎるのかも知れません。スポーツ競技を写すわけではないので。SやCの最新ミラーレスと比較するのは意味がないということです。

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↑ このような被写体でもカメラの優秀さがわかります。複写にも持ってこいですね。

ほしいな~

せめて50Rでも。←これで十分かも。軽いし小さいし。R5より安いし。

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こんな軟弱地盤でも高層住宅が建つ。東京都足立区の今

足立区に住んで52年が過ぎました。

東京の地形に詳しい人ならわかると思いますが区内でも南側で綾瀬川に近いこの場所は地盤が低湿地で千代田線は高架になり地下室だって無理だと言われていました。

僕が子供の頃は地盤沈下も激しかったのですが地下水を使うような産業も移転したので沈下は収まったようです。

とはいえ綾瀬川やすぐそばの荒川(放水路)の堤防が決壊したら3~4mの高さまで水が上がると言われています。

さて、そんな場所ですが千代田線始発駅であるし大手町まで直通20分弱、車でも10キロ少し走行すれば千代田区の中心まで行けるし、首都高速道路もあるし環七の内側だったりして成田や羽田へのバスも隣の亀有から始発で乗ってゆけるし公園も多いので住宅地として人気があったりもします。

葛飾区との隣接地でもあり東京拘置所もすぐ近くです。でも犯罪は言われているほど多くないのですが。駅前もヤンキーだらけではありません。ただ車は足立ナンバーです。

昔は何件かの農家が土地を持っていましたが相続などで手放され分割され戸建て住居も増えています。ウチも農地を整理組合で競売で売り出された土地です。ネギのにおいは残っていません・・・

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話は元に戻りますが、驚くことにマンションも増えているのです。そして新たに近所の駐車場や小さなマンションだった土地が高層マンション建設予定だとわかりました。

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14階(41.78m)!敷地は1403平米なのに建築面積は761平米、地下は無し。

延べ床面積は5504平米だそうです。そこに67戸。

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単純計算だと1戸当たりの占有面積は約82平米、まあそんなところでしょう。

駅から徒歩3分です。令和5年5月31日には完成するようですが周辺住民はやはり穏やかではありません。でも反対運動はありません。このような地域ならせいぜい5階建てくらいに抑えてほしいものですし人口は減っているのにどうして東京にまだ集中させるのでしょうか?自治体が税収が欲しいのか、不動産屋が強いのか。

この分だとウチの隣も高いマンションが建ってしまうのか不安になります。

建築土木の技術が進歩したから可能になったとはいえやって良いことなのでしょうか。丸の内だって昔は高さ30mくらいでちょうど美しい景観だったのに今はひどいものです。

 

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話変わってこの予定地の並びに足立社会保険事務所(現在は年金事務所と呼びます)があります。年金を扱う事務所ですね。ここの前の交差点がてとても見晴らしが悪い!一方通行だけど年金事務所に入るために逆走が後を絶たない。朝夕は自転車の通行も多い。

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そして過去に死亡事故を含めて大きな交通事故が2回起きています。なのに自治体も警察も何も対策しません。何故かカーブミラーすら建ててない。公共の建築物だしスペースもあるのになぜカーブミラーを建てないのか不思議です。一方通行は狭い路地では標識は見ないので道路にペイントしたほうが効果的です。

下町という地域はお上に声を上げないような気質が多くの人にあるようです。従順なのか恐れているのかわかりません。近いうちにこの件は管理する機関に訴えたいと考えています。僕は声を上げる民です。今の香港に住んでいたら・・・

実は千代田線、北千住~町屋間の●●な話がありますが自分で検証したわけではないし、事実なら命が危ないので書きません。

ソフトボックスなど照明機材のテストをしました。(主に同業者向け笑)

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ストロボをGodox中心としたので発光部に取り付けるレフなどの規格がこれまでと変わりボーエンスマウントとなりました。

ボーエンスというのはイギリスの照明機材の会社です。

https://bowens.co.uk/

ここの規格が一つの基準となっているようです。

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今回導入したのは発光部に直接取り付ける

・ソフトボックス(Godox 60×90センチ)4,283円

・ワイドアングルリフレクター(Godox RFT-4)2,470円

・スヌート 1,699円

標準リフレクターに取り付ける

・バーンドア 2,700円

・グリッドセット(60°、40°、20°) 3,883円

トレーシングペーパー代わりに

・折りたたみ式ソフトディフェーザー(100×150センチ) 2,699円

総額で17,734円となりました。

 

物撮り、人物撮影に使う予定ですが現場で初めて使うのはアレですから

半日かけて自宅の狭い部屋で設営なども含めてテストしました。

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結果は大体わかっていましたが改めて「やっぱりね」と思ったのは色温度の変化でした。

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アートレはこれまで愛用している樹脂フィルムで、トレーシングペーパーのように紙の細かい目が出ないので被写体への映りこみが滑らかできれいです。新品でも光を透過させると色温度は下がりますが使ってゆくと徐々に黄色くなってゆきます。(トレペもアンブレラ同じです)

折りたたみディフェーザーは布製でして少し色温度が上がる傾向にあるようです。今回の製品はそれほどでもないので直射光と一緒に使えそうです。たぶん増白剤などを使っているのかな?

※正確な光源の測定はこの部屋では無理です。天井や壁、カーテンなどの反射光の影響があります。今回は特に拡散させるとその影響が出ていることがわかりました。

 

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集合写真の撮影も多いのでいつもその場所や人数によって直射光やアンブレラ(傘)など使い分けていますが直射光は光量は稼げるが光が硬く周辺の光量低下があり、傘は光量の低下が大きくメガネなどへの写りこみの確率が増えます。なるべく光軸から離して使いたいものです。で、今回見つけたのがワイドアングルリフレクター、120度までカバーするらしいです。まだちゃんとテストはしていませんが広がりは確かに標準レフ以上の様です。今度、大人数の集合写真では使ってみたいと思います。

 

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それと大きなディフェーザーの畳み方にてこずりまして慣れるまで練習しないといけません。思ったより枠の鋼材の反発力が強いので怖いです。上の画像は拡散させる設置です。発光部とディフェーザーの距離によって光の質が変わります。ここでバーンドアを併用して周辺やカメラレンズ側への光の漏れを押さえるのが良いでしょう。

 反対に光を絞るのも面白い効果が得られます。今年はこのライティングが増えましたし今後ももっと活用する予定です。光量は落ちます、そして発光部に熱がこもります。

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ソフトボックスもこれまではアンブレラホルダーに差し込んで固定していましたがトップライトとした場合、ずり落ちてくるのでボーエンスマウントにしました。

なかなかいい感じですが組み立てが大変なので移動が短い現場では組みあがった状態で運ぼうと思います。折りたたみ式もあるようですがちょっと具合見て導入は考えます。

グリッドが付いていて効果がありますが周辺にべったり面ファスナーが付いていてすべてを本体側に張り付けてしまうとはがすのがかなり大変です。面ファスナーの幅が広すぎ?バリバリと音も派手です。下の画像で見える装着は所々はがしています。

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折りたたみのディフェーザーはこのように簡単に設置できるようです。軽いのでバーなどの載せているだけ。不安定ならクリップ併用。

現場では設営や撤収はなるべく素早くしたいもの。でも安全性や確実性、再現性も大切です。これはなかなか使えそうですが欠点として布の目の映りこみが良くないことです。このブログ冒頭の画像の車のボンネットへの映りこみは感心できません。被写体によってアートレと使い分けになるでしょう。

 

カメラやレンズが変わるより光が変わると劇的に写真は変化します。

低額な投資で効果が大きい照明機材が増えたのは喜ばしい限りです。昔は本当に高かった・・・

JPS公式Youtubeチャンネルがスタート!初めはフォトフォーラム「人と向き合う。」

毎年有楽町の朝日ホールで行っていたフォトフォーラムが

今年はオンライン開催となりました。

Youtubeで観ることができます。

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1時間半弱の内容ですが出演者4名の話は興味深くて写真愛好家以外の方も楽しめます。

記念すべき(公式)公益社団法人日本写真家協会チャンネル第一弾をぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=z0l0xRuABS4&feature=youtu.be

これからも協会の活動をご紹介してゆく予定です。

チャンネル登録もお願いいたします。

https://www.youtube.com/channel/UCEHCAkrRV9h-5OTVaG3kMew

下の画像はスタジオでの収録風景です。

終わってホッとしたところ。

私もスタッフとして参加しています。

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協会では企画委員として活動しています。

Godox AD600ProやX2Tトリガーの電池消耗具合は?商品撮影の現場レポート

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さてGodoxストロボ3台使いはいかがかというご報告を。

被写体は音響製品なのでLED点灯や液晶表示など自発光する部分もきれいに写し込まないといけません。場合によっては別撮りして合成することも多いのですがなるべく1発撮りを目指しています。後処理の時間を短くしたいですから。←それでも撮影時間以上かかります。

 

 さて半日で5~8製品各2カットを写しますが金属や木、ガラス、アクリルなどの素材がほとんどです。素材の質感や高級感の描写が重要であり細密に写っていないといけません。重量ある製品の設置、繊細な素材の表面のクリーニングも時間がかかります。なのでかなりスケジュールはタイトです。もちろん一人で作業です。

 

 今回は作業用の手袋やクロスを忘れるという失態がありましたがちょうど運転用の木綿手袋と洗濯したての窓ガラス拭き用マイクロファイバークロス、消毒用のエタノールもあったので助かりました。

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 現場のご覧のような設営です。基本3灯でトップは被写体の大きさと素材などに応じて天トレ(アートレ)、ソフトボックス、傘を使い分けます。天井の中央部が低いので背の高い製品は天井バウンスの時もあります(やや色がかぶる)。フロントライトはアートレでデュフェーズ、もう一灯斜め後ろからグリッドをつけて生の光を入れます。これは質感描写や陰影のアクセントとなり製品にメリハリが出ます。この光は他と色温度を合わせるために舞台照明用の一番薄いアンバーフィルターを透過させています。時間があれば床の色反射を防ぐために手前側に黒を敷くときがあります。

 

製品の向きが右手前と左手前が混在し、背面の真正面も写すので効率アップのために、同じライティングで続けて写したいのですが今回はめちゃくちゃで、右手前~真後ろ~左手前~真後ろ~以下同様に4回繰り返しとなり、そのたびにフロントライトとアクセントライトの位置を入れ替えたので相当時間のロスがありました。

これに関してはまとめて同じ照明状態で写したいと毎回のようにお願いしているのですが意図が伝わっていませんでした。これでおそらく1時間のロスがあると思います。おそらく製品の返却や梱包の都合があったと思います。

 

あ、本題に入ります。

AC電源で動作するMS300のうち一台が最初からLED電球に変えたモデリングランプが点灯せず(一瞬光ったのですが)製品に同梱されていた電球に変えたためモデリングがミックス光となりました。帰宅したらLED電球でもちゃんと点灯しています。なんでだろう?

AD600Proはバッテリー式なので長時間の使用を心配していました。予備にプロペットのACのモノブロックストロボは持ってゆきましたけど。出来れば全て無線でコントロールしたいですね。

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約350発、だいたいグリッド付けて1/4出力で使ったのですが残量表示はこの程度でした。モデリングランプは出力同期の明るさでほとんど点灯状態です。

まったく安心レベルです。

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無線トリガーX2Tも5時間以上つけっぱなしでこのレベルですがエネループ単三型を使っていて電圧が低いので残量表示も下がっています。メーカー推奨のアルカリ単三電池ではありませんがニッケル水素充電池も使えています。ストロボまでカメラからは5m以内なので通信距離は30m以下に設定しています。

 

とにかく便利。これまでケーブルがAC2本、ジェネからヘッドまで2本、シンクロコード1本の計5本が床をのたうち回って照明の移動で面倒だったり足を引っかけたりしていました。今回からはMS300までのACケーブル2本のみです。自作5mケーブルはちょうどよい長さでした。

 

光の質も実用上問題ない感じです(上位機種なら出力変えても色温度も一定になるようですが大きいのでパスしました)。カメラ上につけたトリガーで3灯個々に調光できるし、部屋を真っ暗にして数秒の露出の際はワンタッチでモデリング消せるし、カメラから出るケーブルがシャッタレリーズだけになったしでストレスが非常に減りました。

MS300の出力も1/2から1/4で足りていたので十分です。4×5で写していたころのように2400ws2台体制なんて全く不要。カメラはD850レンズはPC85mmです。

今年2月にJPSの技術研究会で僕がストロボ企画を担当してその際にKPIの福島さんとユーザーであるJPS会員の飯田さんが機材入れ替えの後押しをしてくれたおかげです。

https://www.jps.gr.jp/20200212/

 

※Godox社の正規代理店はケンコープロフェショナルイメージング(KPI)です。

http://www.kenko-pi.co.jp/brands/godox/

Amazonで購入できる製品の中にはKPIで扱っていないもの(MS300もですが)などKPIで修理など対応できません。ご注意を。KPI直販がお勧めです。

Godox MS300モノブロックストロボのモデリングランプをLEDに。

 

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タイトルだけ見るとなんのこっちゃと思われる方も多いと思います。

Godoxは中国の写真用照明器具のメーカー、最近人気です。

日本の正規代理店はケンコープロフェショナルイメージング(KPI)

 

MS300はモノブロックの出力300WsのストロボでAC電源で動作します。

小型のストロボのガイドナンバーという明るさを示す目安とは違う表記ですが

大体各メーカーの一番大きな製品(ニコンならSB-5000)と同じ程度です。  

この製品はKPIでは扱っていないのでAmazonで購入したもので

修理などは国内では受けられません。

http://www.godox.com/EN/Products_Studio_Flash_MS_Series.html

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特徴は小型軽量であり同社のラジオトリガーから発光量などコントロールできる、

何よりも安価!ということで2台購入しました。

 

さてまだ数回しか使っていませんが困ったのがモデリングランプです。

これはストロボ発光とは別で照明状態などを確認するための電球です。

影のでき方などをチェックするわけですがストロボの放電管とは発光方式と形状が異なるためまったく一致するわけではありません。

 

さて、このモデリングランプは電球なので発色がかなり赤く、撮影現場で「この色ですか?」と誤解を招きます。僕としても実際に写るストロボ発光の色とは違うので脳内で補正するにしてもどうも違和感はありました。

下の2枚は最大出力時のもの。

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そこでLED電球の登場となります。

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ストロボ本体側がソケットのサイズがE26という家庭用一般的なサイズですが、LED電球の密閉器具用(耐熱?)、調光可能がE17という細いサイズなのでアダプターも用意しました。

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結果的には成功です。

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でもチラツキが若干感じられます。特に調光して暗くした場合はかなりちかちかしています。完全に点滅という状態ではないので我慢の範囲ではありますが。

色についてはかなりストロボ光に近づいたものの演色性は及ばないのでくすんだ感じに見えます。特に赤系が少ないのかと感じます。

セコニックのスペクトロマスターC-800などで測れば一発で分かるのですが。

https://www.sekonic.co.jp/product/meter/c_800/c_800.html

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上はストロボ発光、最大出力。以降の作例はやや暗めですが色の偏りをわかりやすくするためにあえて明るくしていません。

下記の測定値はミノルタのカラーメータを使っています。

電球モデリングランプで撮影、minは最小出力時、maxは最大出力時。

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2050k、LB-194 CC4G

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2530k、LB-102 CC2G

LEDモデリングランプで撮影

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5180k、LB+101 CC23M

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5210k、LB+102 CC21M

というわけで今日これから現場投入です!

楽しみ。