ダボ(Dowel)といえば建築の世界では木材同士をつないだり釘の頭を隠すちいさな丸棒のこと。写真・映像業界では照明機材の名称です。
左が凸のオスダボ、右が凹のメスダボ。
日本製品(日本向け製品)では多くの場合上に載せる照明機材がオス、ライトスタンドがメスを使っています。
例えばコメットやプロペットなど国産のストロボの発光部(ヘッド)をLPLや日本向けのマンフロットのライトスタンドに取り付ける際は全く問題はなかったのですが、近年ストロボも小型になり、老舗のProfotoやGODOXなど中華新興メーカーが日本市場でも増え始めて問題が表面化してきました。
そう、日本以外の標準は照明機器(ストロボ)はメス、スタンド側はオスなのです。
ですからメスダボ付きのライトスタンドとメスダボ使用のストロボを現場に持って行ったら載せられません。必ずオス・メスの組合せが必須です。変換アダプターはありますが小さいものなので忘れたり、なくしたり、僅かに高さも増えるので安定性が悪くなる場合もあります。スタンドにつけっぱなしにすればよいのでしょうけど・・・
さあ、今回はそれともう一つの問題。それは直径の違いです。
ここでも日本は直径17mmが標準となっていました。
海外は16mmなのです。
今回いろいろ調べて分かったのは隙間が0.3mmでギリギリ入るということも頭に入れてください。オス・メス同じサイズでは入りません。
直径がオスが太すぎる、メスが狭すぎる場合は取り付けられません。現場でいきなりこのような状況に出会い困ったことが何度かあります。
今回は自宅にある機材の寸法を調べてみました。
表、右の深さは画像の赤線の部分です。
そしてメス側は、
マンフロットの現行のスタンド(D)は内径が広めです。あまり広くてもねえ・・・
それと様々な小物のメス側では。
さあ、ここでひどいのはAmazonで購入したCです。Bと一緒に買ったのですが穴の内径が違う。しかも15.55mm!これではほとんどのオスダボが入りません。どうしてこういう製品が出回ってしまうのか不思議でなりません。
ということでダボを使う同業者の方々、ご注意を。
最後におまけRDS(龍電社) AL-105-2スタンドです。
どこのスタジオでも使っていました重たいですが扱いやすさと信頼性は抜群です。