そうなんです。社会人になった最初の会社で職場のバンドをやろうというのでうっかり弾けもしないのに当時はやりのシンセサイザーを購入してしまいました。
1983年だったと記憶しています。
もう37年も前ですぅ。
※重さは12キロもあります。
ろーらんど・じゅのぅ・ろくじゅう
という6音が同時に出せるポリフォニック機です。
鍵盤は6オクターブですが上下とも延ばせて8オクターブ分の音階があります。
当時20万円台で京王技研(こるぐ)の「ぽり・しっくす」という機種と
ライバルでした。
で、今はデジタル化が進み(JUNO60はアナログ機です)、
安く高性能な機種やPC上で動作するソフトウェアシンセが主流です。
そして私は
結論から言うと少し練習して飽きました。
バンドには参加できず。
このシンセサイザーはケースの中で永い眠りにつきました。
※鍵盤キレイ、表面の薄い傷も少ない。でもこのころはまだタッチセンスはありません。
※電源部もまったく異常なし。コンデンサの液漏れも見られません。
※取り付けるときは金属パネルとの穴合わせがちょっと大変。ネジが長すぎ!
今まで何度か取り出して動作確認はしましたが
今回はコロナ君の活躍で仕事もないので眠っているJUNO君を
普通に音は出ます。
でも大問題が・・・
プリセットされた56種類の音がすべて消えていました。
原因はバックアップ電池の消耗です。
さすがに30年以上たつから仕方ないのです。
中を開けてみたらCR1/3Nという3ボルトの小さなリチウム電池が
基板にはんだ付けされていました。
で、この電池はあまり売っていません。
思い切って単三型の電池2本に置き換える改造(大したことないけど)です。
※昼間バイクの整備をしていて手が真っ黒です・・・
※電圧高め。でも大丈夫でした。
電池は長持ちするEnergizerというリチウム電池、1.5ボルトを2本。
たぶん10年以上は大丈夫でしょう。
※黄色いリチウム電池はCR1/3Nが正しい名称。
電池ホルダーなどを買ってきて木製の底板にねじ止めしました。
古い電池ははんだごてで取ろうと思ったのですが
爪が基板の反対側までまげて刺さっています。
長く半田ごとを当てるのは危険ですのでニッパで切って外しました。
他汚れてはいませんがくまなく掃除しました。
背面のDCBというインターフェースだけは繋ぐ機器がないので確認できません。
後はコツコツと56種類の音色を取り扱説明書に記してあるように
マニュアルモードでセットして1種類ずつ登録しました。
これが3時間くらいかかりました。
電池を交換したおかげでメモリーも保持されていますが
バックアップを取りました。
なんと「ぴ~ヒョロヒョロ・・・」という音声変換データです。
昔はカセットテープに録ったそうですが今回はICレコーダーで録音して
mp3データをオーディオCDに変換してディスクに焼きました。
本体のメモリーがもし飛んでもこのデータを読み込ませれば60秒弱で復旧できます。
いまJUNO60は人気があります。
買った時とあまり変わらない金額で取引されています。
売ろうか迷っています。
とてもきれいな状態でわずかなガリなどあるけど鍵盤は全て生きています。
傷や汚れも極小です。
コロナが長引きいよいよ生活に困ったら売らざるを得ないかもしれません。
ちゃんと元に戻して乾燥材も入れて屋根裏部屋に戻しました。
最後まで読んでくださりありがとうにゃ~