今週は撮影もないので写真展を見に行くことが多くなりました。
17日からJPSの仲間が個展を開催したので行きました。
● まず銀座1丁目の富士フォトギャラリー銀座
風景写真家の金子美智子さんの「秘色」。
風景に弱い私には全く到達できないレベルの作品群です。
タイトルには日本の伝統的な色の名称を付けてあってコンセプトがしっかりした作品展です。
広大な風景の切り取り方、光の選び方など素晴らしく仕上げも丁寧です。
懐の深い作品たちでした。 23日まで
● 次は写真弘社のギャラリーアートグラフで「第12回山楽会」の作品展です。
アマチュア作家の皆さんのグループ展の様ですが自然を愛している姿勢や無理のない作品に気持ちが和らぎます。写真講座の指導の参考になりました。
● 続いてキヤノンです。ここは回顧展でした。
渡部雄吉さん「MOROCCO 迷宮への道」。
7回も通ったモロッコが撮影地のフィルムカメラで撮影したモノクロ作品です。
人物やイスラム風の建物も素敵でしたけど後半にあった街の中景の作品が胸打ちました。いい仕事してます。
● ソニーイメージギャラリーは東京工芸大学”写真学科スペシャル”
アワード2020作品展
これは招待ハガキが届いてグランプリ作品が?だったので興味深く見ました。
学生1人が決められた範囲内に収まる作品で構成するものだそうです。ですから枚数や素材も様々でした。1作品ごとにまだ未完成を思わせるものが全部ですが、内容のエネルギーは大きく、特に会場を2巡してから気が付きました。それは全体で表現しているのだなと感じたからです。そう思うと1枚でも外せないと感じます。選考した方々の見識の広さが功を奏したようです。今回の大きな収穫となりました。
● ニコンです。ここの入館は一番厳しかった(笑)
ひっそりと開館しています。9月?には新宿に統合されてしまうのでしょうか。不明。
梅谷隆介さんの「遠回り」。
スポーツの大会の取材撮影がお仕事だそうですが乗り鉄でもあり目的地までわざわざ時間い余裕をもって鉄道など乗り継いで気になった場所に降りてスナップしているそうです。αなカメラが置いてありました(笑)。とても重くかさばる機材をもっての移動するのにすごいエネルギー!作品ではおもしろい人たちに巡り合っています。景色もちょっと変わっている。日常見逃している光景です。
● ガレリアは「こどもかめら写真展」
これはお仕事のPRでした。
もっと写真を商売として成り立たせないといけないと自分にいいきかせました。
私に一番欠けている部分です。
ライカは前まで行って敷居がたかくて入れません。疲れたGパンじゃいけません。
● そして向かいのLumixへ。
ここは藤村大介さん「Invitation to Darkness」
S1Rで撮影した欧米の夜のシーンです。大変な手間と長い移動距離による作品群です。
ビル群など都会の被写体では30秒くらいの露光時間だとぶれるんですね。仕方ありません、都会は生きて動いているからです。夜なのに人の視力以上に見える光景は魅力的です。前半は作例っぽいものが多いのですが実際このように写すのは大変なのです。後半のちょっと自由課題っぽい作品に作者の魅力を感じました。
交通費往復500円、8855歩、5時間。